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interview

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第4回目(後半)「幸せと暮らしを支えるために」

インタビュー

訪問診療の患者

増田 綾子 さん
増田 光義 さん(夫)

インタビュー聞き手

医療法人社団フォルクモア 事務局長 森川 悦明

 

 

感謝しかない訪問診療
家族みんなが幸せになる

 

家族付き合いの訪問診療
訪問看護や調剤薬局との連携もありがたい

 

森川
実際の訪問診療について、聞かせてください。 訪問診療のときに診察は、どんな様子でしょうか。
綾子さん
最初の頃は、吉澤先生(医療法人社団フォルクモア理事長)が来てくれて、たまに松宮先生という感じでしたが、しばらくして松宮先生が全部診てくれるようになりました。
胸の診察をしていただいて、血圧を測っていただいて、それこそ身体全体を診ていただいています。私からは、「鼻水が出る」とか自分の気になる症状を伝えてアドバイスをもらったり、お薬を処方してもらったりしています。最初に診てもらってから長いので、松宮先生とは、家族付き合いになっていて、診察以外の他愛のない話も聞いてもらっています(笑)。
森川
日常のお話しを通じて、生活全般も診ている印象でしょうか。病気が取り持つ縁のようですね。
綾子さん
まだ入院していたころに、当時幼稚園に通っていた孫が、娘に連れてこられたことがあります。そのとき、孫は先生に「こんにちは」とあいさつしたのですが、先生は家族面談のために椅子を並べる段取りをしているときだったので気づかなかったのか、返事をしてくれなかったのですよ。大人の話の間は、看護師さんが孫とお絵描きを一緒にやってくれていましたが、終わった瞬間に、孫がぱっと振り向いて「先生、さようならー!」と大きな声で言ったのです。先生は、「最初に挨拶しなかったから怒られちゃったよ」と言っていました(笑)。その孫は、もう中学校に通っています。
光義さん
松宮先生とは街の中でも会うので、声をかけてくれたりします。診察の時に叱られることはありませんが、あまり遠くに行かないよう忠告を受けたのに、診察後に別の駅でばったり会って、怒られたことがあります(笑)。いつも親身になってくれるので、ありがたいです。
森川
松宮医師にとっても大切な患者さんであり、大切なご夫妻なのですね。ありがとうございます。クリニック医庵からの訪問診療だけでなく、訪問看護も受けていらっしゃいますか?
綾子さん
はい。医庵の先生が月2回、クリニックの看護師さんと一緒に来てくれていますが、訪問看護ステーションの看護師さんも、毎週1回、月4回来てくれます。お薬の処方も必要になるので、薬剤師さんもきてくれます。
訪問の看護師さんは、いつも血圧を測ってくれるのですが、「測れないよー」と笑い合っていますよ。私は低血圧で、午前中は80~40くらい。松宮先生が午後に来てくれても、上が100を超えることが少ないです。看護師さんはいつもメモしていて、いつもの様子をわかってくれているので、感謝しています。主人は、私が低血圧でふらふらしていても、わからないですよ。私が話すことを聞いているのかしらと思うのです(笑)。
光義さん
ちゃんと聞いているよ(笑)。 訪問してくださる方々をみていると、先生や看護師さん、薬剤師さんが情報を共有してくれていることが分かりますから、本当に安心できます。それに、皆さんが自宅に来てくださるので、ゆっくりと相談することができます。病院や薬局に行ったときには、じっくり話すことはなかなかできないですよね。私たちのように年を取ってくると、人付き合いの時間も少なくなってしまうので、親しくしてくれる方が家を訪ねてくれることは、本当に嬉しいことです。夫婦二人だけだと、喧嘩ばっかりしていますから(笑)。

 

綾子さん
私は、すごく良い人たちに出会えたと思っています。ケアマネジャーさんの説明は丁寧で、よく話を聞いてくれます。家に来てくれる方々も優しい人たちで話しやすく、それが本当に幸せなことだと思っています。主人と喧嘩している内容も、お話しするの(笑)。病気のことを診てもらっているのですが、来ていただいている時間が楽しくて、気持ちが明るくなりますね。病気の暗い話をしても、つまらないですからね。
光義さん
以前、訪問の看護師さんに、私の使っている杖についてのアドバイスを受けたことがあって、杖が短すぎると言われました。さっそく少し長い杖にすると、前かがみが少なくなって、姿勢がよくなり、歩きやすくなりました。さすがだなあと思いました。罹っている病気のことだけではなく、いろいろな知識が私たちにとってありがたいですね。

医療と介護の制度
上手に利用して

森川
伺ってみないとわからない、地域の医療の在り方を教えていただいた気がします。
でも、訪問診療という制度は、一般的にはよく知られていません。これから訪問診療を受けるかもしれない方々に、ひとことお願いします。
光義さん
訪問診療も訪問看護も素晴らしい制度なので、本当に多くの方々に知ってほしいと思います。今は、二人とも何とか歩行できて、家のことができていますが、もし寝たきりになってしまったら、お風呂に入れてもらうなど介護も必要になってくると思います。そうなっても、医療と介護の制度を利用して、この家で暮らしていきたいと思っています。息子や娘とも同居する可能性はほとんどないので、夫婦で楽しく暮らして行こうと思います(笑)。
綾子さん
自宅に居ながら医療を受けられる訪問診療のおかげで、家族の気苦労が減って、みんなが笑顔で暮らすことができています。本当にありがたいことです。病院に通う大変さを考えれば、感謝しかありません。まだ、緊急事態になって夜間に診てもらったことはありませんが、今後は、そういうことも起こるかもしれないので、先生と看護師さんを頼りにしています。
森川
医療と看護が連携する仕組みを利用されることで、ご家族も安心しておられるのですね。その安心があって、本当に仲の良いご夫妻の生活があるように感じ、私たちの気持ちも高まりました。
今日は楽しいひと時をご一緒いただき、ありがとうございました。これからも末永く、お付き合いくださいますようお願いいたします。
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