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interview

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第4回目(前半)「幸せと暮らしを支えるために」

インタビュー

訪問診療の患者

増田 綾子 さん
増田 光義 さん(夫)

インタビュー聞き手

医療法人社団フォルクモア 事務局長 森川 悦明

 

 

感謝しかない訪問診療
家族みんなが幸せになる

 

森川
今日は、クリニック医庵の訪問診療を受けておられる増田綾子さんに、ご主人の増田光義様にもご同席いただき、お二人にとって訪問診療がどのように支えになっているのか伺いたいと思い、お越しいただきました。在宅で診察を受けることができる訪問診療という医療は、一般の方々にあまり知られていないので、増田さんご夫妻のご体験は、高齢期の疾患をお持ちの方々の参考になると思いますので、よろしくお願いいたします。

心不全で緊急入院して4ヶ月
退院の日から訪問診療に

森川
では、早速ですが、綾子さんが訪問診療を受けることになられた経緯を教えてください。
綾子さん
平成30年(2018年)に、心不全の緊急手術を昭和大学藤が丘病院で行い、4か月ほど入院していたのですが、退院したその日から、医庵(いあん)の先生に訪問診療に来ていただくことになりました。もう5年間になるでしょうか…。
私はそれまでも色々な病気になりました。47歳のときに橋本病、57歳のときにサルコイドーシス、76歳のときに乳がんの手術をして、78歳のときに蜂窩織炎(ほうかしきえん)、そして81歳の終わりに心不全ですから。心不全の時は、ときどき時計の針の秒針がジクジクと動くような感じが心臓にあったのですが、水を飲むと落ち着いていたので、ごまかして過ごしていました。
ある晩、深夜の2時ピッタリにジクジクする症状が出て苦しい思いをしていたら、たまたま主人が2階から降りてきて「大丈夫かあー」と聞いてくれたことを、よく覚えています。私は大丈夫どころじゃなく声も出ないほどだったのに、主人はそのまま2階に上がってしまったのです(笑)。その晩はなんとか痛みが収まり事なきを得ましたが、ある日出かけたところ路上で苦しくなり、道端にしゃがみ込んでしまいました。偶然通ったタクシーに拾ってもらい、近所のかかりつけの医院に行くことができましたが、レントゲンを撮ってもらったら、すぐに昭和大学病院へ行きなさいと紹介状をもらいました。そこでまたタクシーに乗って行ったのですが、昭和大学病院では、どうして救急車を呼んでこなかったのかと、さんざん叱られました。すぐに集中治療室に入るような状態でしたから。
光義さん
大学病院が近くにあって、本当に助かりました。そのころは、私が前立腺癌の治療の経過観察のために昭和大学豊洲病院に通っていましたが、その日受診して戻ったところに藤が丘病院から電話があり、妻が緊急入院で集中治療室に入っているというので、急いで駆けつけました。
私は平成17年に肺がんのため藤が丘病院で右肺の三分の一を切除、平成20年には左肺の癌をやはり藤が丘病院で内視鏡手術を受けて切除、平成25年には前立腺癌のために放射線源を埋める治療を豊洲病院で受けていて、昭和大学の付属病院に本当にお世話になっています。昭和大学の病院の診察券が、4枚もありますから。
綾子さん
もう、やめなさいよ。昭和大学で治療をたくさん受けたと、自慢しているみたいですよ(笑)。
光義さん
妻の心臓の手術なのですが、カテーテルでは取り切れないということで、バイパス手術になったのです。朝9時頃に手術室に入って夕方6時ぐらいに手術が終わって出てきた妻の姿をみると、鼻からも口からも手首からも管が出ていて、正直、助かるのかと思いました。管だらけの姿をみて、手術をしてよかったのかと思うほどでした。
でも、幸い術後の経過は良好で、2か月間で藤が丘病院を退院、そのあと昭和大学藤が丘リハビリテーション病院でさらに2か月間のリハビリを受けることになりました。このリハビリ中に出会ったケアマネジャーさんが、保険申請から家屋内の手すり設置、看護師の方の派遣など、在宅復帰後に必要な様々な事柄を前もって整えてくれたおかげで、今日まで生活ができていると感謝しています。

通院に家族が同行するのも大変
訪問診療で家族も安心して仕事に

 

綾子さん
実はね、私が76歳で、昭和大学藤が丘病院で乳がんの手術をしたときに、クリニック医庵の松宮先生に診てもらっているのです。その後も何度も大学病院でお世話になり、心不全で入院していたときにはお見舞いにきてくれて、「退院したら、ぼくが働いているクリニックで在宅診察をしましょうか」と言ってくださり、それからずっとお付き合いいただいています。
森川
きっかけは、松宮医師の声かけだったのですね。訪問診療と聞いて、はじめにどんな印象を受けましたか。人によっては、まだ必要ないとか、自宅に他人を入れるのは嫌だとおっしゃる方もいるのですが。
綾子さん
当時から訪問診療という仕組みがあるということは知っていたのですが、実際に来ていただいて、もう、ただただありがたいです。結婚して独立している息子が2週間前に来てくれたときも、「おふくろ、助かるよねえ。病院に通院するのは、大変だからなあ」としみじみ言っていました。家族みんなも安心して仕事に行けるし、もう感謝しかありませんよ。
光義さん
私たちの時代はね、町医者が往診してくれることもありましたから、お医者さんが家に来てくれるのは大歓迎ですよ。もし訪問診療を受けていなかったら、その都度、息子や娘に助けてもらって妻を病院にタクシーで連れていかなければならず、療養生活は難しかったと思います。

 

光義さん
私はね、ロッキード事件を検事として担当して、のちに検事から福祉の世界で活躍した堀田力さんが新聞に30回ほど連載した記事を読んで、高齢者をサポートする仕組みは役人だけではできない、お医者さんだけでもできない、中間の仕事が大切という制度だということがよく分かりました。
私も右膝痛で整形外科にかかり、毎日、注射をして朝晩シップしても、ぜんぜんよくならなかったのに、介護保険制度を使って週1回のデイサービスに通い、軽い体操をするようになると、うそのようにすっかり痛くならなくなりました。国の制度を利用して、区役所で認定してもらったおかげで送迎もしてくれるので、本当に助かっています。
綾子さん
主人はね、本を欠かすことができず、毎日のように図書館通いで、家では新聞をすぐに切り抜きをしてしまうの。だから、私が読もうとすると、新聞はもう簾みたいになっているのよ(笑)。

 

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